敬語とは

ビジネスシーンでは必ず敬語を使って話をします。
自分の相手、話題の人物の立場を考え、誰に対して敬意を払う言葉を使うべきなのか
判断する必要があります。

 

【尊敬語】 相手を敬い高める言葉 (自分や自分側の人間には使いません。)

上司、先輩、お客様、取引関係者、先生などの行為、状態、事柄、持ち物など

・お(ご)~になる ・お(ご)~くださる

・~れる(られる) ・お(ご)単語 ・他の言葉の言い換え

 

【謙譲語】 自分をへりくだる言葉 (相手側のことには使いません。)

自分側の行為、状態、事柄、持ち物など

・お(ご)~する ・お(ご)~いただく

・お(ご)~いたす ・お(ご)~申し上げる

・他の言葉の言い換え

 

【丁寧語】 相手に丁寧に使う言葉 (自分側、相手側に使える。) 言葉使いを丁寧にします。

物事を美化して使う美化語がある

・~です

・~ます

・~ございます

・接頭語「お」「ご」をつける よく尊敬語と謙譲語を混同し、誤った敬語を話している人を見かけます。

 

敬語はビジネスの基本です。
正しい知識を身につけ、自然に話せるように日頃からの心がけが大切です。

 

クッション言葉の使い方

クッション言葉とは、人に何かをお願いしたり、お断りするときに本題の前に添えて、
印象を和らげる働きがあります。

例えば、

「恐れ入りますが」「申し訳ございませんが」「もしよろしければ」
「失礼ですが」 「差し支えなければ」 「お忙しいところ恐縮ですが」 「お手数ですが」
などがあります。

使い方の例を見てみましょう。

 

①恐れ入りますが、○○ビルはどちらでしょうか?

②申し訳ございませんが、あいにく○○便は満席でございます。

③もしよろしければ、ご一緒させていただきます。

④失礼ですが、○○様でいらっしゃいますか?

⑤差し支えなければ、ご連絡先を教えていただけますか?

⑥お忙しいところ恐縮ですが、○○をしていただけますか?

⑦お手数ですが、もう一度送りなおしていただけますか?

 

クッション言葉を上手に使い好印象なコミュニケーションが取れると良いですね。

 

存じますと存じ上げますの意味と正しい使い方

「存じます」「存じ上げます」は「思います」や「知っています」の謙譲語です。

目上の方に対して「思います」「知っています」と言うことを伝えるときに使いますね。

上司やお客様との会話の中だけでなく、メールやビジネス文書においてもよく使う言葉です。

では、「存じます」と「存じ上げます」ではどのような違いがあるのでしょうか。

 

「存じます」と「存じ上げます」は「知っている」対象が”人”かどうかで使い分けます。

「知っている」対象が”人”の場合は「存じ上げます」を使います。

「存じます」に謙譲の意味を強める「上げる」をつけることでより丁寧な言い方になります。

例えば、

「社長のおっしゃる通りかと存じます」は”言ったこと””が対象となるため「存じます」を使います。

「社長のお名前は良く存じ上げております」は”社長”が対象となるため「存じ上げております」を
使います。

 

その他にも、

「その方は〇〇部長の奥様かと存じ上げます」

「申し訳ございません。〇〇様のことは存じ上げません」

このような言い方があります。

 

対象が人に関することかどうかで判断し正しく使い分けましょう。

 

「お疲れ様でございます」は正しい?

「お疲れ様です」は普段からよく使います。
では、「お疲れ様でございます」はいかがですか?

あまり聞き慣れない方もいらっしゃれば、二重敬語では?と感じる方もいるでしょう。

「お疲れ様でございます」は間違っているのか?

詳しくご説明いたします。

 

結論から言うと、「お疲れ様です」も「お疲れ様でございます」も間違いではありません。

また、「お疲れ様でございます」は二重敬語でもありません。

「です」をより丁寧な「ございます」に変換させているだけで、文法的にも誤りはありません。

 

「お疲れ様」と言う言葉はねぎらう意味の言葉で、
日本では、本来目上の方にねぎらう意味の言葉は使いませんでした。

今でこそ、日常的に使われているので気にならない方が多いようですが、
もしかしたら気にされている方もいらっしゃるかもしれませんね。

ですから、より丁寧な「お疲れ様でございます」が使われるようになりました。

 

同僚同士であればもちろん、社長であっても「お疲れ様です」で構いませんが、
目上の方であれば、「お疲れ様でございます」の方がより丁寧な印象を与えることができますね。

 

社外の人に対しては、ねぎらいの意味がある「お疲れ様です」は失礼にあたることもあるので、
「いつもお世話になっております」や「本日はありがとうございます」などが適切です。

「恐れ入ります」の上手な使い方

「恐れ入ります」と言う言葉はビジネスシーンでよく使う言葉です。

言葉の意味を理解し、正しく使えていますか?

ここでは、「恐れ入ります」の意味と、様々な場面での使い方をご紹介いたします。

 

☆「恐れ入ります」の意味

①自分にとって過分と思われる目上の人の行為に対しての感謝の気持ちをあらわす挨拶

②目上の人や客などに、迷惑や骨折りに対して「申し訳ない」という気持ちで言う語

(三省堂 大辞林より)

相手への敬意をあらわし、何かをしていただいたことへの感謝の気持ちを表現する言葉です。

 

☆上手な使い方

①お相手に何かをしていただく際に使う

「恐れ入りますが~をしていただけますか?」

「恐れ入りますが、前からつめてご着席願います」

「恐れ入りますが、こちらの資料をご確認いただけますか?」

 

②お相手に何かを尋ねる際に使う

「恐れ入りますが、お名前を伺ってもよろしいですか?」

「恐れ入りますが、〇〇様はいらっしゃいますか?」

 

③感謝の意を伝える際に使う

「ご尽力いただき、誠に恐れ入ります」

「わざわざご連絡いただき、恐れ入ります」

(お茶出しの際机の資料をどかしていただき)「恐れ入ります」

 

このほかにも、先輩や上司にお褒めの言葉をいただいた際に使うと
謙遜と感謝の意を両方あらわすことができます。

<例>

上司「今回の企画はとてもよくできていた!」

部下「恐れ入ります」

 

「恐れ入ります」はとても丁寧で、柔らかい印象を与えることができる言葉ですね。

様々な場面で使うことができる言葉ですが、やはりきちんと気持ちを添えて使いたものです。