ナプキンの扱い方

お皿の上に置かれたナプキン、お店によってはお花や扇の形を作ってお迎えしてくれますね。
このナプキンの扱い方もご紹介します。

 

ナプキンを取るタイミングは以下のようになっています。

・パーティーの時は乾杯が済んでから

・主賓や上司がいる場合はその人が取ってから

・それ以外は席に着いたらすぐに取ってもよい

 

サービス係から「ナプキンをお取り下さい」と言われてから取るのは避けたいですね。
取ったナプキンは2つ折りにして、山になった側を自分のお腹に向けて膝の上に置きます。

 

ナプキンを使うのは以下の時です。

▼口を拭きたいとき

 2つ折りにしているナプキンを内側上部で口を拭く

 

▼手を拭きたいとき

 グラスの汚れを手で拭った後や、フィンガーボールで手を洗った後はナプキンの上部内側で拭く
 また中座するときは椅子の上に軽くたたんでおくか、背もたれにかけます。

 

ナプキンを使用せず、自分のハンカチなどを使う行為は
「お店のナプキンは汚くて使えない」という意味になります。

お店に対してとても失礼になりますので気をつけましょう。

 

ナプキンを落としたら自分では拾わず、お店の人に拾ってもらいましょう。

 

また同席している人がナプキンを落としても気づかない振りをするのがマナーです。
これは相手に恥を欠かせないための配慮です。

 

食事後はテーブルの上に置きます。

 

このときナプキンをきれいにたたんでおくと料理が美味しくなかったというサインになるので、
クシャっとテーブルに置くのが世界共通のサインです。

 

日本ではきれいにたたんで退室するのがお店に対するマナーだと考えられていることもありますが、
大切なことは本当のマナーは何かという事を知った上で臨機応変に対応できることです。

 

海外の方とご一緒の食事の席では日本であってもグローバルなマナーが求められるでしょう。

 

お肉の焼き加減

レストランなどでお肉料理を頼んだ場合、焼き加減を聞かれます。
焼き加減は3つに分かれます。

<レア>   表面に焼き色をつけただけで、中心部は生の状態

<ミディアム> 程よく全体に火を通し、半生の中央としっかり焼けた表面の硬さを楽しむ

<ウェルダン> 中心まで火が通り、しっかりと焼き上げたもの

 

食べ方は左端から一口大に切って、切った分だけ左のフォークで口に運ぶのが正しい食べ方です。

また、左端から肉を2、3切れ切ったところで、ナイフを置きフォークを持ち替えて右手で食べても問題ありません。
これは「ジグザグ・イーティング」といいますが、この方法は国際的にも認められている作法です。

しかし肉を切ってしまうとその分温かい肉料理が冷めるという点から、一口づつ切って口に運ぶの事を良しとする傾向があります。

ちなみにパンの食べ方もご紹介しますと、ポイントは以下の通りです。

 ・一口サイズにちぎって食べます。かじって食べるのはNGです。

 ・パン皿にバターを移し、パン皿の上でバターを塗る

 ・パンくずはそのままでよい

 ・料理のソースやスープにパンをつけるのは基本的にはNGですが、
  格式ばったフォーマルなお店でなく、友人や家族との席であればよい。

 

ワインのマナー 基本編

ワインのマナーについてご紹介いたします。

 

<ワインの選び方>

ワインに詳しい方は具体的にワインを選ぶことができますが、
そうでない場合は、どのワインを選べば良いか困ってしまいますよね。

そのような場合は、ソムリエにお任せするのが良いでしょう。
お任せする際には次のことを伝えるとソムリエがワインを選びやすくなります。

 1.予算(目安:コース料理の半額)

 2.アルコール度数

 3.テイストの好み(甘口or辛口など)

ワインの価格帯は幅が広いため、予算を伝えるとソムリエが選びやすくなります。

その他、アルコール度数や好みを伝えるとより、自分好みのワインを選んでいただけます。

 

次にワインが運ばれてきたら、オーダーしたものとラベルが合っているかを確認します。

ワインの栓を開ける、コルクの確認するなどはすべてソムリエが行ってくれます。
そして、ワインの味や香りを確認するテイスティングを行います。

テイスティングは品質に問題がないかを確認するのであって、
口に合うか合わないかを確認するものではありませんので、
好みの味でなかったからと言って、テイスティング後に別のワインに交換するのはマナー違反です。

テイスティングで品質に問題がなければ、ソムリエに「結構です」と伝えましょう。

 

<ワインを注ぐ時のマナー>

ワイングラスは手で持たずテーブルに置いたまま、ソムリエやサーバーに頼むか、
同席者に注いでもらいます。自分で自分のグラスに注ぐことはしません。

男女で同席している場合は、男性が女性のグラスに注ぎます。

注ぐ際はボトルを片手で持って注ぐととてもスマートですが、慣れていない場合は両手で行いましょう。

グラスの4分の1くらい、ボウルの一番膨らんでいるところを目安に注ぎます。

 

<ワインを飲む時のマナー>

乾杯をする際は、グラスを胸の高さに持ち笑顔で相手の顔をみて「乾杯」と言います。

グラス同士をぶつけることはしません。

またグラスを持つ場所ですが、日本では細い部分(ステム)を持つのが一般的ですが、

海外の方が多いパーティーでは、グラスの膨らんでいる部分(ボウル)を持つ方が多いので、

そちらに合わせると良いでしょう。

 

マナーを身につけ、美味しく美しくワインを楽しみたいですね。

 

ワインのマナー 女性編

ワインをいただくときには、女性ならではのマナーがあります。

 

男性も自分で注ぐのはマナー違反ですが、女性の場合、同席者に注ぐのもマナー違反です。
必ず、男性やソムリエ、サーバーに注いでもらいましょう。
これは、女性の服をワインで汚さないようにという気配りからきているマナーです。

 

また、グラスに口紅がついた場合は、それほど神経質に気にすることはありませんが、

気になるようであれば、親指と人差し指でグラスの縁を滑らすように拭き取ります。

拭き取った後はナプキンで指を拭きましょう。

 

フランス料理を楽しむコツ

フランス料理を楽しく味わうためのマナーをご紹介いたします。

 

フランス料理は以下の順でサービスされます。

1、オードブル (前菜)

 ※オードブルの前にアミューズ(突き出しのようなもの)が出る場合もあります。

2、ポタージュ (スープ全般)

3、パン

4、ポワッソン (魚料理)

5、ソルベ (氷菓)

6、ヴィヤンド (肉料理)

7、レギューム (生野菜・サラダ) ←アルコールはここまで

 ※レギュームはお店によってはオードブルの次に出る場合もあります。

8、フロマージュ(チーズ) ※デザートの前に出る場合があります。

9、デザート・コーヒー

 

会席の際の一番の目的は時間を楽しみながら共有する事です。

無言で食べるのではなく、周りとの会話を楽しむことが大切です。

また食べるスピードも周りとあわせましょう。

食事中は音に気をつけてください。
くちゃくちゃと噛む音、スープをズルズルとすする音、食器がガチャガチャ触れる音はNGです。
大声で話すことや、もちろんげっぷやくしゃみはマナー違反ですので気をつけましょう。

 

お料理を味わうことはもちろんですが、お店の雰囲気や同席する方との会話も楽しむため、

お料理の内容やマナーを頭に入れておきましょう。