病気・怪我のお見舞い

多くの人が、病気や怪我で入院している知人を見舞いに行った経験があるでしょう。
その際、何を持っていこうか迷ったことはありませんか?
お見舞いには、いくつかのマナーがありますので、ここでおさらいしてみましょう。

まず、訪問のタイミングについてですが、
入院してすぐや手術の前後は避けた方が良いでしょう。
体調が回復し、落ち着いた頃に伺うのが理想的です。
また、入院中は午前中に検査が行われることが多いため、
訪問する時間帯にも気を配る必要があります。
食事の時間も避けるのがベストです。

もし大部屋の場合は、周りの患者さんへの配慮も大切です。
滞在時間は、体調を考慮しつつ15分から20分くらいが最適でしょう。

お見舞いの品としては、果物や花が一般的ですが、
何より相手が喜ぶものを選ぶのが一番です。

ただし、病状によっては食事制限があったり、
体に負担をかけるものは避けるべきです。
例えば、鉢植えの花は「根付く」や「寝づく」を連想させるため、
NGとなります。また、花束を贈る際は花瓶も一緒に用意しましょう。

香りの強いユリや、アレルギーの原因となる花粉がある花の選択にも
注意が必要です。それに加えて、本や雑誌、レターセットなども
喜ばれるアイテムです。

意外なことに、入院生活では小銭も使う機会が多いため、
きれいな瓶に入れて渡すのも良いアイデアです。

現金をお渡しする際の目安は、3千円から1万円程度が一般的です。
表書きには「お見舞い」や、目上の方には「御伺い」と記載し、
水引きは紅白結びきりを使いましょう(再発を願わない意味を込めて)。

そして、何よりも大切なのは、思いやりを持って接することです。
会話をする際も、相手の気持ちに配慮し言葉を選びましょう。

特に会社の同僚の場合、仕事の内容によっては相手に
プレッシャーを与えてしまうこともあるため、注意が必要です。

入院中はどうしても気分が沈みがちですので、
相手を和ませるような温かい会話を心がけることが大切です。